グルテンフリー×不味い!?

グルテンフリー×不味い!?

〜「美味しくない」という先入観を超える、大豆タルトの新しい味わい〜

 

 

グルテンフリー食品の風味と食感の課題

  • グルテンフリー食品のイメージ
  • 食感と満足感を左右するグルテンの特性

素材と技術がもたらす、新しいグルテンフリーの可能性

  • 代替素材の特性を活かした調理法と加工技術
  • 多様な食文化から学ぶグルテンフリーの楽しみ方

「まめまめし」の大豆タルトが目指す味わいの世界

  • 大豆の味を生かしたタルト生地の開発ストーリー
  • お客様とともに創る、進化し続ける味わい

 

「グルテンフリー」という言葉に、どんなイメージをお持ちでしょうか? 健康のために体へ取り入れる食べ物を選びたい方にとっては魅力的な選択肢である一方、「味が落ちる」「パサパサして美味しくない」といったネガティブな印象を持つ方も少なくありません。特に、小麦粉を使った料理に慣れ親しんでいる方ほど、そのように感じる方が多いのではないでしょうか。

しかし、それはもう過去の話。技術の進歩や素材の多様化によって、不味くないどころか、かえって美味しいグルテンフリー食品もたくさん登場しています。どうしてグルテンフリー食品は美味しくないというイメージがあったのか、そしてなぜ美味しくなっていったのでしょうか?

 

グルテンフリー食品の「美味しくない」イメージはどこから来たのか

グルテンフリー食品が「美味しくない」と感じられてしまう背景には、小麦粉に含まれるグルテンの特性と、それを代替する素材の探しや開発の難しさがありました。

 

初期のグルテンフリー食品が抱えていた食感と風味の課題

アメリカを中心に、グルテンフリーがブームとなったのは2007年ごろのこと。2008年以降には大手食品会社から続々とグルテンフリー食品が発売され、今では日本でもグルテンフリーの食品や料理が身近なものになっています。当時から小麦粉の代替としてよく使われていたのは、「米粉」や「デンプン(コーンスターチ、片栗粉など)です。これらの粉は、グルテンを含まない代わりに、小麦粉を使ったときのような粘りや弾力が出にくく、どうしてもパサついたり、ボソボソとした食感になりがちでした。

また、風味の面でも課題がありました。小麦粉は焼くことで独特の香ばしい風味を生み出しますが、米粉やデンプンなどでは、この小麦粉特有の風味を再現することが難しいのです。さらに美味しさに影響を与えるのが見た目です。美味しそうなこんがりと焼けた色や、型崩れしていない美しい形状やサイズなど、小麦粉を使ったときには実現できた見た目を、グルテンフリー食品で再現する難しさがあったのです。

 

グルテンの役割と代替素材の技術的難しさ

そもそもグルテンとは、どのようなものなのでしょうか。小麦粉に含まれる「グリアジン」と「グルテニン」という2種類のたんぱく質が、水と結合することで形成される変成したたんぱく質です。独特の粘り気と弾性を持つグルテンが、パン生地の“骨組み”となり、発酵によって発生する炭酸ガスを包み込むことで、ふっくらとしたパンが焼き上がります。うどんやパスタのコシ、ケーキのしっとり感も、グルテンの働きによるものです。グルテンは、グリアジンとグルテニンの両方がないと生じません。この2つのたんぱく質を含むのは小麦粉しかないため、グルテンは小麦粉からしかとれないのです。

このグルテンの働きを、他の素材で完全に再現することは、非常に困難でした。例えば、米粉で作ったパンは小麦粉で作ったパンと比べて、崩れやすかったり、粘り気が少なく、冷めると硬くなりやすいという特徴があります。デンプンも加熱すると粘りが出ますが、冷めると硬くなりやすいという性質があります。グルテンの粘り気は組成によるものなので、冷めたときも比較的維持されるためです。

これらの代替素材の特性を理解し、複数の素材を組み合わせたり、加工方法を工夫したりすることで、徐々にグルテンフリー食品の品質は向上してきましたが、小麦粉で作ったものと同等の美味しさを実現するには、長い年月と試行錯誤が必要だったのです。

 

技術革新がもたらす、グルテンフリーの新たな美味しさ

しかし、時間を掛けて研究開発が続けられた結果、近年の食品技術の進歩は、グルテンフリー食品に大きな変化をもたらしました。

 

素材の組み合わせと加工技術の進化

近年は、米粉やコーンスターチだけでなく、変成タピオカ粉、アーモンドプードル(アーモンドパウダー)、大豆粉、そば粉、雑穀粉など、さまざまな代替素材がグルテンフリー食品に使用されています。これらの素材は、それぞれ異なる特性を持っており、単独で使用するだけでなく、複数の素材を組み合わせることで、より小麦粉に近い食感や風味を生み出すことができるようになってきました。例えば、デンプンの損傷度が低い米粉を使って、グルテンフリーでもよく膨らむパンの製造技術も生まれています。

食品加工技術の進化も、グルテンフリー食品の美味しさに大きな影響を与えています。例えば、酵素によってたんぱく質を分解し、うま味を引き出して風味をよくしたり、発酵技術の進歩によって風味を改善できるようになりました。素材の特性を最大限に引き出し、より滑らかで口当たりの良いグルテンフリー食品は、ますます身近になってきています。

 

伝統的な食文化「大豆」を取り入れた新しいグルテンフリーの形

日本の伝統的な食文化の中には、もともとグルテンを含まない美味しい食品がたくさん存在します。例えば、うるち米ともち米の米粉から作る、餅菓子や団子などの和菓子はその代表的なものです。そして、もう一つが「大豆」です。味噌や豆腐、醤油、きな粉などとして、古くから日本人の食生活に親しまれています。日本の伝統的な食文化を支える素材から、生まれた新しいグルテンフリー食品が「まめまめし」のタルトなのです。

 

「まめまめし」が追求する、大豆タルトの美味しさの秘密

「まめまめし」は、グルテンフリーでありながら、本当に美味しいお惣菜タルト(キッシュ)を提供することに徹底的にこだわっています。その美味しさの秘密は、大豆粉の選定、独自の製法にあります。

 

大豆タルト生地の開発における課題と工夫

「まめまめし」のお惣菜タルトの生地の主原料は、国産大豆100%の大豆粉です。しかし、大豆粉は小麦粉とは異なり、グルテンを含みません。グルテンは生地をまとめる「つなぎ」の役割を果たすため、大豆粉だけでは生地がまとまらず、ボロボロになってしまいます。単純に小麦粉を大豆粉に置き換えるだけでは、美味しい生地は作れません。

そのため、大豆粉の粒度や他の原材料の配合量について、試行錯誤を重ねる必要がありました。大豆粉の特性を最大限に活かしつつ、サクサクとした食感と、具材との一体感を生み出す理想的な生地の開発が課題となりました。

 

美味しさを追求するための素材選びや製法の考え方

「まめまめし」が大豆を素材に選んだのは、大豆の持つ栄養価の高さと日本の食文化になじんだ素材の美味しさから。そして、大豆のポテンシャル(潜在能力)をもっと活かせないかと感じていたからです。「小麦粉を使っていないから味が落ちるのは仕方ない」「大豆粉だからボソボソする」といった妥協は一切したくなかったのです。

「まめまめし」で使う大豆粉の原料は、厳選した国産大豆だけ。さらに、大豆粉だけでなく、他の粉との配合バランスにも徹底的にこだわり、試作を繰り返しました。

 

タルト生地の食感や風味の特徴とは?

「まめまめし」のお惣菜タルトの生地の特徴は、サクサクとした食感です。一口食べると、素材の香ばしい風味が口いっぱいに広がり、しっかりとした食べ応えがあります。しかし、タルト生地だけが主張しすぎることはありません。生地の厚さや焼き加減にもこだわり、具材とのバランスを考え抜いた、絶妙な仕上がりになっています。

 

グルテンフリーでもをおいしいタルトを!

「まめまめし」では、「大豆粉」という素材の良さを最大限に活かすための工夫はしていますが、「大豆の味」を前面に押し出すことはしていません。あくまでも、普段の食事として楽しんでいただける、日本人の食卓になじむような「おかず」「食事」を目指しています。

そのため、具材には、季節の野菜や、厳選した肉や魚介類などを使用。それぞれの素材の持ち味を活かし、大豆粉の生地との相性を考え抜いた、バラエティ豊かなメニューをご用意しています。

「グルテンフリーだから美味しくない」なんて、もう言わせません。「まめまめし」のお惣菜タルトは、グルテンフリーの概念を覆す、新しい美味しさの体験をお届けします。ぜひ一度その違いを実感してください。

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